民泊を運営する際に、WiFiモバイルルーター(ポータブルWiFi)が部屋にあるとゲストからとても喜ばれます。
実際に民泊を運営していて、ゲストからWiFiモバイルルーターが部屋にあるかどうかを確認されたことも幾度となくあります。
民泊用のWiFiモバイルルーターは、「民泊WiFi」と呼ばれていますが、僕はいくつか理由があって途中で解約してしまいました。今は、市販のWiFiモバイルルーターを買ってきて、格安SIMをセットしてゲストへ提供しています。
民泊WiFiのメリット・デメリットを整理して、今回おすすめしたい「市販のWiFiモバイルルーター+格安SIM」とのランニングコストを比較したいと思います。
民泊WiFiについて
そもそも民泊WiFiという商品名ですが、WiFiモバイルルーターと格安SIMを組み合わせで商品化されているようです。
ですが、一般の格安SIMとの契約とは異なり、データ通信量や通信量制限を民泊用に設定しているのが特徴です。たとえば、1日で通信量が大きくなって制限がかかることになっても、次の日には解除されるなどです。また、民泊WiFiはIT機器にあまり詳しくない人でも手軽に始めることができるのも良いところです。
民泊WiFiのメリット
- データ通信量が無制限(実際は制限あり)
- 通信量が制限されたときに解除までのサイクルが短い
- 破損や紛失で交換あり
- だれでも手軽に初めることができる
民泊WiFiのデメリット
- ランニングコストが高い
- データ通信量が無制限と記載があるが、実際は異なるサービスが多い
おすすめの民泊WiFi
民泊WiFiを比較検討した結果、おすすめを1つあげるとするなら「SPACE WiFi」が良いです。
ランニングコストも安く、通信量制限も「3日10GBで6時間制限後に復活」などサイクルが短いです。民泊の運営に特価したWiFiモバイルルーターだと言えます。
おすすめは市販のWiFiモバイルルーターと格安SIMを自分で組み合わせる
民泊WiFiでなくても、市販のWiFiモバイルルーターと格安SIMを自分で組み合わせることによって、民泊WiFi以上の環境やコスト削減を行うことは可能です。
今、僕が使用しているおすすめのおすすめの方法です。
WiFiモバイルルーター本体は、NETGEARがおすすめ
市販のWiFiモバイルルーターは、「NETGEAR WiFi LTE モバイルルーター SIMフリー」を使っています。
NETGEARはバッテリーの駆動時間も長く、色んなチャンネルに対応しているので使いやすいです。
SIMカードを選ぶ際には、次の注意事項があります。
- 対応SIMカードはNTTドコモネットワーク対応SIMのみとなります。
- 3G回線契約のみのSIMカードはご利用いただくことができません。
SIMカードの設定については、次のページがわかりやすかったので参考にしてください。
モバイルルーター(AC785)サポートページ
格安SIMは、U-mobile(ユーモバイル)のLTE無制限プランがおすすめ
格安SIMは、データ専用プラン|U-mobile(ユーモバイル)を使います。
通信速度はそこまで早くはないですが、民泊で貸出をする際には問題ない速度です。また、民泊WiFiとしての対費用効果がもっともよいかなと思っています。
4月20日に撮影したWiFiルーターですが、20日経過時点で20GBを超えていますが、全く問題なく使用できています。
ランニングコストを比較
各社の民泊WiFiと市販のWiFiモバイルルーターと格安SIMのコストを比較します。
1年間と2年間で使用した場合のランニングコストを比較したいと思います。
ランニングコスト | J社の民泊WiFi | S社の民泊WiFi | 市販のWiFi モバイルルーターと 格安SIM |
---|---|---|---|
モバイルルーター 本体費用 | 0円 | 0円 | 10,790円 |
契約事務 手数料 | 4,320円 | 0円 | 3,240円 |
月額料金 | 3,758円 | 3,758円 | 2,678円 |
1年間の費用合計 | 49,416円 | 45,096円 | 46,166円 |
2年間の費用合計 | 94,512円 | 90,192円 | 78,302円 |
市販のWiFiモバイルルーターと格安SIMであれば、最初に本体を買い取ります。そして、月のコストは格安SIMの月額のみになります。その為に、使用する年数が長ければ長いほどお得になります。
U-mobile LTEプランの通信量制限について
格安SIMのU-mobile LTEプランでの通信制限は次のとおりです。
●月間のご利用データ通信量が規定の高速データ通信量を超過した場合、当月末まで通信速度が送受信最大200kbpsになります。なお、記載の通信速度は規格上の最大値であり、実効速度として保証するものではありません。
●お客様の端末環境含む通信設備やネットワークの混雑状況等により、実効速度が著しく低下することがあります。
●他のお客様のご利用に影響を与えるような短期間での大容量データの送受信は、公平なサービス提供のため、一時的に通信速度の制限を行うことがあります。
引用元:データ専用プラン|U-mobile(ユーモバイル)
U-mobileのサポートセンターにも電話で確認してましたが、未だかつて速度制限は実施したことがないと言っていました。
僕のゲストの場合は、1日1GB程度の通信なので、今のところ問題はないようです。
市販のWiFiモバイルルーターと格安SIMを使ったときのデメリット
民泊WiFiと比較した際のデメリットもあります。
デメリット1:すぐに設置して、開始できない
市販のWiFiモバイルルーターを購入して、格安SIMを契約したのちに、自宅に配送されて、設定をしてから使えます。
民泊WiFiであれば、ネットで申し込むと数日後に自宅に届き、すぐに使用できます。
市販のWiFiモバイルルーターを使うことは、ランニングコストが安い代わりに、自分で設定をするという「煩わしさ」があります。
デメリット2:故障・紛失・盗難の保証がない
故障した場合は、自分で回収したりメーカーに問い合わせをしたりと手間がかかります。そして、故障中は別のレンタルWiFiを借りてくるなどの対応が必要です。
ゲストが紛失・盗難した場合は、新しく購入して用意する必要があります。
民泊WiFiであれば、サポートに加入するもしくは有償対応などで迅速に解決できるかもしれません。
ちなみに、今のところ僕は、故障・紛失・盗難は発生していません。
あとがき
民泊は180日制限があり収益の限界があります。そのため、可能であれば経費は削減して収益を確保する必要があります。
WiFiは固定費用がかかるため、運営会社から勧められた商品を使用するのではなく、少し手間をかけてでも比較検討してWiFiを導入することをおすすめします。
各社の民泊WiFiを比較しました
民泊WiFiは複数社あります。各社の比較は次の記事にも書いています。月額料金・通信量制限などのスペックを比較した資料も無料でダウンロードできます。
おすすめの民泊物件サイトと民泊アイテム
民泊の運用に役立つおすすめのサービスを厳選ピックアップしました。これから民泊を初める方はもちろん、民泊ホストの方にもおすすめです。
One thought to “民泊WiFiと比較、おすすめはWiFiモバイルルーターと格安SIMを自分で用意する”
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